2010年 日本中国交流事業報告

の子供達に 人間と野生生物が安全に共生できる環境を考えて貰うため
「2010年 日本中国交流 トキの絵 絵画展」を実施し、トキの生息環境を学びました。

石川県内での活動

トキの絵募集平成22年7月1日から 8月10日まで募集したところ 
106点の作品が集まった。
トキの絵審査平成22年8月13日
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いしかわ動物園にて

石川県庁 19階展望台にて

トキの絵展示・発表平成22年8月24日 ~8月30日まで
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トキの絵展示会場
優秀作品の表彰式を開催8月28日
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表彰式会場に集まった多くの家族

美馬動物園園長から表彰状と副賞を授与された

多くの家族が集まり 優秀作品出点者に当協会かした

中国陝西省洋県での活動と日程

通訳:種景珂 会員

トキの絵展示平成22年9月14日

洋県南街小学校にて

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日中トキの絵 審査会場
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南街小学校玄関の歓迎横断幕
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日本から持参した横断幕を掲示
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作品を出点した小学生と教師
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最優秀トキの作品を表彰
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表彰された子供達と関係者

上記表彰式で 石川県の小学生が描いた作品4点も 最優秀作品に選ばれました。

洋県の子供達から借りてきた作品と共に 11月中に展示・表彰式を実施しますので、
期間中、多くの方々のご来場をお待ちします。

トキと田んぼの生きものゲームを体験 in中国

会場洋県南街小学校の中庭
指導いしかわ自然学校インストラクター 西屋馨

限られたエサの量や 農薬に汚染された農地では トキのエサが不足することを学び
助けを呼べない生きものたちのために 保護活動が必要であることを ゲームで体験した

トキと田んぼの生きものゲームを体験 in中国
通訳を交え、ゲームの方法を解説
トキと田んぼの生きものゲームを体験 in中国
学校関係者、トキ保護団体が見守る中、
トキ担当と農薬担当がエサ役を追いかけ
食物連鎖を体験する児童達

日本では40年前、能登に野生のトキ一羽が生息しており、佐渡島で繁殖のため捕獲することを計画し、日々捜索していましたが、当時のトキは捕獲されるのを恐れ 人間の姿を見ると逃げ回っていた。

対照的に、30年前に中国陝西省洋県桃家淵地区で発見された7羽のトキは、農民と共に安全に生息していたことがNHKの番組で放映された。この違いを考えると、当時の桃家淵地区の農民達には トキと共生する優しい心が感じられる。その優しさがあったからこそ、現在中国では約1600羽、日本では約200羽にまで増殖した結果、日本各地に飛翔するトキの姿を見ることが出来るのであります。

かつてのトキ生息地である洋県桃家淵地域住民が存命であれば、今回の訪中時に お会いして感謝の意を申し上げる予定でありましたが、既に同地区には住民は住んでいないとのことでした。 

しかし桃家淵地区から2山離れた 統合後の「八里岡小学校」に訪問することが出来ましたが、統合以前の 桃家淵地区に近い小学校に勤務していた教師と面談することが出来たため、次回の訪中までに 当時のトキ生息状況や地域住民や子孫の情報収集をお願いした。

常秀雲さんの案内で、九里岡小学校を訪問した

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左から 出島理事、佐々木会長、洋県九里岡小学校の校長

児童が使用している机とイスが古いため、作り替える代金を寄贈した。

常秀雲さんの案内で 八里岡小学校を訪問した

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旧 洋県桃家淵地区に近い 八里岡小学校

古くなった炊飯器買い換えのため、
代金を寄贈した。

9月15日の視察

洋県市街から約60Km山中に 「トキ・キンシコウ・パンダ」など 一同に観察できる施設を建設中。

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観光施設の「華陽景鎮」 正門と駐車場
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施設内にはトキが入った
トキ飼育ネットが建設済み
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エサを摂る山に放飼いの
キンシコウ

9月16日

洋県隣の寧陝県朱鷺センター職員に案内をお願いし、地域周辺を視察しました。

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柱上と電線に1羽ずつ羽を休めるトキ
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センター周辺でエサを探すトキ

今回の中国トキ視察活動は、9月13日から 4泊5日の日程でしたが、
陝西省野生動物保護協会 副秘書長の常秀雲さんや 
洋県朱鷺愛鳥協会会員による スムーズな案内のお陰で
トキを愛する沢山の方々との交流など、豊富な視察内容で交流事業を実施し、
9月17日の深夜に 無事帰国することが出来ました。

今回、中国から預かってきた「トキの絵」の表彰状と副賞を 石川県の児童へ手渡すことで
2010年 日本中国交流事業は 終了しますが、

今後も 多くの人達が交流できる事業を企画し、
人間と野生生物が共生できる安全な環境作りのため 活動を継続しますので、

みなさまからの 温かいご支援をお願いします。